2017年07月20日 Category:スタッフブログ , 工場長ブログ
半夏生焼き鯖
毎年、このじきになりますと弊社会長は、
自らさばいて焼いたさばを社員 全員 に配ります。
会長は、大野に住んでおり 半夏生の時期には、
さばをまるごと一匹焼いて食べる風習があります。
終戦直後に昭和天皇が巡行で大野を訪れた時に
石臼で焼きあがる鯖のもうもうと立ち上る煙ご覧になり
その日の夕食にその鯖を指定して食されたエピソードもあります。
昔 大野藩主 土井利忠公が年に一度の民の労を労い
夏場の疲れに元気を取り戻すために焼き鯖を奨励したと聞いております。
大野藩は、山間にあり財政も決してよくなかったのですが
大野の山間から川を下り日本海に出て北海道まで
北前船を使って海産物などを買い入れ帰りに各港で
商いを行いそれで得た財で藩を築いていきました。
そのかいもあって大野藩は、財力だけでなくのちの
明治維新に関わったとされる人材を集め学力、政治力も
培っていきました。
弊社会長は、その話にそって鯖を自ら焼いて社員と家族に
一緒に食べて頂きたいとの思いで毎年恒例となってきました。
前日から鯖をさばいて串に刺して朝早くから炭火を起こして
じっくりと焼く非常に手間暇のかかる事を私たち社員、家族の為に
して下さったことに感謝し各家庭の夕食は、鯖を召仕上がります。
ありがとうございます、ごちそうさまです。
工場長 児泉敏文